ウエディングプランナーだけど結婚式をしなかった
元ウエディングプランナーのハナです。
フリーランスのウェディングプランナーとして、教会・神社・レストランなど都内の複数の会場で働いていました。
私は30歳で入籍しましたが、結婚式はせずに親族のみで食事会を行いました。
私は結婚式をするにあたり様々なことを検討したのですが、地元で親族のみの食事会を行うのが一番だということになりました。
夫は結婚式にお金を使うなら旅行したいというタイプなので、念のため3会場の見学をしましたが「やっぱりいいや」とのこと。
その後コロナの流行で楽しみにしていた新婚旅行に未だに行けていないというのが唯一の後悔かもしれません…。
結婚式をせずに後悔する可能性
ですが、私は結婚式をしないことをおすすめしているわけではありません。
私が結婚式をしなかったけど後悔はない!と言い切れるのは、私がウエディングプランナーで結婚式について熟知していたからだと思います。
結婚式をする予定だったのに、やむを得ない事情があり泣く泣くキャンセルするカップルをたくさん見てきましたが、楽しみにしていた結婚式をやらないことにした辛さというのは式場スタッフの立場から見ていても辛くなるものです。
そして、ネット上にもそんな辛い思いをした方の声はあふれています。
特に私があなたに伝えたいのが、元々結婚式をやらなくていいやと思っていても後から後悔したというパターンがとても多いのです。
実際にプランナーとして働いていると、結婚から数年経っているけど結婚式をやりたくなったと相談にくるご夫婦も少なくないです。
今はコロナの流行で結婚式を諦めた方も多いと思います。また、「コロナもあるし結婚式はやらなくていいや」と自分の気持ちにしっかり向き合わずになんとなく雰囲気で決めてしまっている人も多いと思います。
ですが、結婚式はこれから共に人生を過ごしていく節目として大切なものなので、もし少しでもやりたいという気持ちがあるなら理想の結婚式をする方法を考えて欲しいんです。
私の結婚式
私は都内に大好きな結婚式場があります。
とっても素敵な会場で、働いているスタッフの方も素晴らしく、料理もおいしくて、もし結婚式をするなら絶対ここでやりたい!と思っていました。
でも、結婚式をするためには考慮すべき点がたくさんあり、こちらに地方からのお車代のことを書いているとおり金銭的なことが一番のネックでした。
もし私がお金持ちだったら都内の大好きな結婚式場で結婚式をしたかもしれません。
ただし、これはもしもの話です。
実際に都内で結婚式をするとなると高齢の祖父母が飛行機で移動することになり、大好きな祖父母にとって負担が大きく参加できないとなったら、どんなにお金があっても東京での式はやりません。
私の中での優先順位が 祖父母の笑顔>自分の大好きな式場での結婚式 だからです。
結婚式をするにはこのように自分のやりたいことや理想に優先順位をつけていく必要があります。
私の優先順位は、祖父母や親族との楽しい時間、来てくれた人とたくさんお話しすること、美味しい食事でのおもてなしなどでした。
それに比べると、東京のおしゃれな式場、花嫁衣装、友人からのお祝いなどは優先順位は低いです。
私の理想をかたちにすると、必ずしも結婚式をする必要性はなく、食事会形式の方が良いと思ったので地元のレストランで親族のみの食事会をしました。
結婚式の優先順位
結婚式をするかしないか、どんな結婚式をするかは、あなたの理想をしっかりと考えて優先順位をつけて決めてほしいのですが、実は結婚式をするにあたり検討すべきポイントはとても多いんです。
結婚式をする立場になると、これまでにゲストとして参加してきた立場からは見えなかった多くの検討すべきポイントが出てきます。
ウエディングプランナーの経験からすると、式場見学にくるカップルのほとんどは「会場、予算、誰を招待するか」くらいしかイメージしていません。
これは決して悪いことではなく、結婚式をするのが人生で初めての経験なのだから当然のことです。
そんなあなたたちをサポートするためにウエディングプランナーがいますので、遠慮せずなんでも相談してください。プランナーはそれぞれのカップルごとの状況を考慮してアドバイスをします。
しかし、もしあなた方だけで結婚式のことを決める場合は、ゲストの立場で参加した経験から考えることになるので、「あなたたちにとっての理想的な結婚式」としては考慮すべきポイントが抜けてしまうことが多々あります。
結婚式をするときはプランナーがサポートしますので、自分たちで結婚式について考える場合というのは、結婚式をしないときか、結婚式の代替となるイベントを計画するとき(私のように結婚式場ではないレストランで食事会をするなど)となります。
あなたたちだけで考える場合は、本当にそれで充分に考慮できているか?抜けているポイントはないか?を何度も検討してください。そして、それでも抜けている可能性もあるということを覚えておいてください。
後悔しないために
あなたが結婚式について迷っている段階なら、最低でも絶対にやって欲しいことがひとつだけあります。
それは、結婚式場の見学に行くことです。
プランナーの経験からすると、結婚式について「迷ったけどふたりで相談してやらないと決めた」というのは後悔する典型的なパターンなので絶対にやめてください。
あなたたちは結婚式をやったことがないので、想像で話し合いをしたことになります。
想像して決めたのと、実際に自分の目で見て話を聞いて決めたのとでは全く違います。
結婚式をしなくて後悔するパターンで多いのは、「やらなくていいと思っていたけど、その後他の結婚式に参加したらうやらましくて後悔した」というものがほとんどです。
これは今までゲストの目線で結婚式に参加してきた経験から結婚式をやらなくてもいいと決めてしまった場合に出てくる後悔です。
あなたがいざ結婚するときになって、初めて「私たちの結婚式」という目線が生まれます。
そのため、他の人の結婚式をきっかけに「私たちの結婚式」の立場から改めて考えてみると後悔が出てきてしまうというパターンが多いんです。
私はプランナーの立場で、結婚式をせずに後悔した、悲しい思いをした人を見てきました。
結婚は人生の一大イベントなので、辛い思いをすることになってしまうと、これから先の人生でも折に触れて思い出すことになってしまいます。
私はあなたにそんな思いをしてほしくないし、それはウエディングプランナーが皆共通して持っている思いです。
見学をしてやっぱり結婚式はしなくていいやと思ったならそれでいいし、こんな素敵な結婚式をしたい!というイメージが膨らんだなら結婚式に向けての準備に進むことになります。
もし結婚式ではなくご自身で食事会などのイベントを検討している場合にも、今後の準備の参考になるし、コロナや予算や立地などの関係で迷っているなら、プランナーがあなたたちにとって最善の方法を一緒に考えますのでぜひ式場見学に行ってみてください。